〜胡瓜の戦番外編〜最後の?なか

☢CAUTION☢
この小説には大量の独自解釈(サーバーとか世界設定とか)と二次創作(他の方のキャラの能力とか、性格とか)にまみれています、なんだこれ!!とかお菓子食って腹痛いわーとか、誰なんだよ!性格ちがくね!?みたいなのが有ると思いますが、はい、勘弁してください。
 
ちなみに私の思念の話(ピオネロ以外)と微妙にリンクしているので、そっちを先に読んでいただけると、伏線回収ができていると思います、きっと。
 
 キャラ名および各キャラの作者さんの名前は基本的に明記しておりません、会話で察してくださるとありがたいです。(一応キャラ名は分かるように心がけていますが。)
 
あと、都合上、敵キャラである私のキャラがチートに強い気がしますがそれは本当にご了承ください、弱いとお話にならないので別に他の方のキャラが弱いとかじゃないのよ、その辺は勘違いしないようにお願いします、切実に。
 
また、他の方の作品に似た部分や、何やらが有るかもしれませんが並行世界ってことでお一つお願いします。

以上をご了承の上、閲覧ください、ムリダァ!!って方はスルーしてください。

っていうより見ている方いるのかな?まぁいいや、ちなみに長いので分割してあります。















 計画実行の時間




〜第一サーバー〜
「来るなら来いよ、夢現海とか言う奴ッ!」
殺気。
「えぇ、来ましたよ、あら、一人ですか、表現の思念体、表閖出。」
「よく、知ってるじゃないか。」
「もちろん知ってるわ、だって貴重な実験体の友達だもの。」
「実験!?まさか、あの化け物って・・・。」
「そんな話はどうでもいい、サーバーは乗っ取らせてもらう。」
「どうでも・・・あぁ、安心しな、聞く気はない、力ずくで吐かせるからな!」
「へぇ・・・、いいね、この夢現海信人がお相手しよう。」


〜第二サーバー〜
「なんで、わちきも戦わなきゃいけないんだろー。」

「データ補足、祝福の思念体フェス=バーサリーと認識しましタ。」
「!?」
「任務達成の障害として、除去を開始しまス。」
「待って!」
「何でしょウ?」
意外!待ってくれるのか。
「貴方達、科学者を集めたりしてない?」
「・・・していますヨ、あァ、目撃者の標的テラ=バーサリーの友人ですカ、そうでしたカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この夢現海元人・除去いたしまス。」
「追い掛け回したの貴方ってこと!?ならわちきも真面目にやらないと駄目だ!」


〜第六サーバー〜
「戦いは苦手なんですが・・・。」
爆風が吹き荒れ、飛ばされる。
「わぁぁっぁ!?」
「あれーよわっちー?」

「貴方・・・夢現海ですね、夢現海消人。」
「あれ?名乗ったっけ、名乗ろうとしたけど。」
「まずい!」
急いで回避行動に移る。
「んー、何で爆弾出そうとすんの分かったの?まぁいいや!爆ぜろ!!」
「・・・ヤバいです!!」

〜第七サーバー〜
「やるからには真面目ですわ!っと危ない。」
「よく避けたなぁ嬢ちゃん!」
「360°注目してましたわ!」
「あん?あぁ注目の思念だったか?嬢ちゃん。ま、いい、オレは夢現海喧人!モットーは全力、女、子供でも全力だすからよろしく!」
「・・・ゴクッ、抑えきれますかね・・・。」

〜第八サーバー〜
「・・・やっぱりそっちから来るか。」
「お?なんだてめぇは?・・・あ・・・予想の思念だったっけ?」
「お前に名乗る気は無いな。」
「安心しな、イハンはあっさり止められたが、アンタはどうだい?」
「イハンさんを止めた?はっ、冗談もそこまで行くと滑稽だね。」
「なら、この夢現海巻人様の鎖鎌を喰らえばわかるさ。」
「当たるかぃ?行くぞ、ノットロード。」
「行くぜ!」


〜第九サーバー〜
「ふぁぁぁ。」
「もう少し危機感もったらどうだ?未練。」
「だってホネ子もしってるとおもうけど、さいきんやたらねむいし、ちょうしわるいんだもん。」
「まぁ、知っているけどな・・・!?」
「切る!」
「危ない!未練!!」
「わぁ!?」
急いで抱えてギリギリだった。
「おや・・切れなかった様で・・・おや?アナタは未練の思念と確か貴方は・・・・。」
「思い出さなくていいさ、私はこの子と生きているのさ。」
「そうですか、ならお言葉に甘えて思い出さずにいましょうか、そして、この夢現海切人、アナタ方を切らせていただこう。」
「出来るかな!」
「が、がんばってね!」
「巻き込まれるなよ?」
「う、うん。」
「あぁ、そうだな、すぐ二人とも錆になってしまうから、同時でも良かったのだが・・・まぁいいでしょう。」




〜城上層〜
大将の部屋目指して飛ぶイハン。
「表の囮は上手くいった様だな、誰もいない。」
「あぁ、出てくる気配も無い。」
時々爆音に近い音が聞こえるのだが表は派手にやっているのだろう。

「だが・・・イハン。」
「なんだ?」
「サーバー守護の奴らは戦闘能力が低いと聞いたんだが、平気なのか?」
「さぁな。」
「さぁな、ってまずいんじゃないのか!?」
「オレはそこまで責任取れん、駄目なのは戦力増やすどころか、図書館の戦力引っこ抜いてどっかいった平和の思念が悪い。」
同意をする気はサラサラ無い、彼は彼なりに頑張っているのだろう。
「・・・オレ達が勝つまで、無事でいろよ。」
(・・・まぁ、アイツのことだから何か考えが有るんだろうがな・・・。)




〜第六サーバー〜
「ぎゃあああ!」
「また、避けるー。」
心を読んで一歩先を読んで避けれるものの、相手の爆弾攻撃は攻撃範囲が広いため、正直しんどいです。
「なら!」
「あ・・・・・れ?爆弾が無い?」
イメージを奪った、ものの
「え・・?」
全然見当違いの方へ飛んでいく。
「あ、追いつめるよう?」
相手の位置から投げられたら、退路が大幅に減る奴みたいだ、危ない。
「まぁ、いいやもう一回投げればいいや!!」
ハッキリ言えばキツイ、イメージを奪えば確かに同じ爆撃をすることは出来る、けどそのイメージを奪った最初の攻撃よりも強い後続の攻撃をされればとても避けきれる自信はない、だからやたら滅多にイメージを奪うのは危険なのだ。
「おらおらー。」
「あ、危ない!?」
目の前!考えごとも危なそうなのだけど、もう一つドンドンイメージを奪えない理由があった、それは。
「あたれー!あたれー!」
 闇雲に攻撃しているのだ、質より量。
「一発!」
「おぉ?」
一発だけ、イメージを奪い飛んでくる爆弾に誘爆させる、彼女の手元の爆弾まで誘爆してくれればいいのだけど。
誘爆の連鎖は上手く続き、敵まで届いたようです。
「いいね!面白い!」
「嘘・・・ですよね。」
だけど、ほぼノーダメージみたいです、あぁ・・・。
「もっと、楽しませてよ!!」
爆弾大量追加、形も様々。
「っつ!?」
ついに当たってしまった。
「ガゥ、カハッ・・・。」
「それ!」
追撃に迷いがない、ホーミング性能のある爆弾なんて反則だ、それに「私」を対象にしている以上はイメージを奪っても私に飛んでくる。
「うあっ!?・・・ハァハァ・・。」
追撃も何発が当たってしまった、ホーミングは威力が低いのが唯一の救いだ。
「あれ?どうしたのおしまい?」
とはいえ、喰らい過ぎてフラフラするのは間違いない。
「まだです・・・。」
でも、他でも頑張っている、私がここで逃げるわけにもいかない。
「頑張るねー!じゃあそれに敬意を称して!」
「これしかない!」
相手の放とうとした巨大爆弾を相手に向かって放つ!
「あれ!?」
「これでどうですか!!」
轟音、なんて威力だ、もし当たったらなんて思ったらゾッとする。
「倒せましたかね・・・。」

「あははは、いいよ!でも私は自分の爆弾に耐性あるから威力激減だよ!!」
「・・・!?」
そうか、誤爆用になにか耐性が有ったのか、でも少し火傷している、完全に効かない、というわけではなさそうだ。
「じゃあ、これもあげるよ!!」
「休ませてはくれませんか・・・!」
回避に再び専念するものの、相手の爆弾を出す量と爆発範囲が大幅増量、更にはダメージによる回避力の減少、当たるのは時間の問題だ。
「あれ?」
だったらもう、攻めるしか!
「一か八かですが・・・!」
イメージを片っ端から奪ってみるしか。
「なんで出ないのかなぁ。」
爆風に包まれる、どの程度効いているのだろうか。
「ぐっ!?」
ホーミング爆弾が大量に飛んできた、ほぼ全命中、地面をゴロゴロ転がりながら、近くに倒れ込む。
「う・・・ハァ、ぐぅ。」
体中痛い。
「そうか、爆風に包まれていたら!技を奪えないのね!!」
「・・・。」
対象となる人が視界にいないと心が読めない、つまりイメージを奪えないのだ。
「なら!」
ワザと自分に爆弾を当てる、そうか、それを奪っても私が自分に飛んでダメージは免れない。
「終わりだーー!」
大量の小型ボムが飛んできた、体が動かない。
「・・・っくぁぁぁぁ!!!」
吹っ飛んでしまった、地面にぐしゃりと落下、完全に体が動かない、視界も霞んできた。
「まぁ、面白かったよ。」
「・・・ハァ・・・・ハァ。」
もう、とても受けきれない、ごめんなさいイハンさん。
「まったね〜!!」
巨大な爆弾と小型爆弾が大量に飛んできた、あぁ、これは終わったようです。




〜第九サーバー〜
「ふむ、中々切れんな。」
「当たり前だ!!」
右ストレートを出すも、簡単に避けられる。
「スキあ・・ないか。」
直後に蹴りを出すが刀に止められる。
「攻めきれない・・。」
圧倒的に隙が少ないのだ、どうする・・・?
「は!ほ!」
「舐めるなよ!」
普通に攻めても弾かれてむしろカウンターの方が怖い。
「っつ!」
頬を掠めた、危ない。
「ニ撃目だ!!」
「当たるか!!」
強引に体をねじり、何とか剣をかわし距離をとる。
「だいじょうぶ?ホネ子?」
不安そうに見つめてくる、未練。
「もちろん、でも本当に当たるな・・・・」
「ホネ子!!っくぁ!?」
「未練!!」
未練の方の前に立って未練の方を見た瞬間相手が切ってきたのだ、何とか防いだものの、左手がすごく痛い、しかもその後未練を蹴り飛ばしてサーバーに叩き付けたのだ、コイツ。
「卑怯者め!!」
「おや?卑怯とは何を言っているのかな?私ははなから一対一とは言ってないよ、それに未練の思念が消えれば、君は骨に戻るんじゃないか?」
ラッシュを駆けるが、あっさり避けられた。
「消え・・!?させるかよぉ!!」
「おや、焦りは動きを単調にするよ!」
「ぐっ!」
左手側を徹底的に狙われる、コイツどんだけ汚いんだよ。
「ほら、切れる。」
「ぐあっ!」
肩と足を掠める、マズイとしか形容出来ない。
「・・・ホネ・・子!!」
サーバーの方からわずかに声がした、良かった、無事の様だ。
「気にすんな、さて・・・どうするか。」
「君程度じゃどうにも出来ないよ。」
とにかく挑発に乗っていると敗北率が跳ね上がる、一度冷静にならないといけない。
「どうにも出来なくともしてみせる!!」
「なら、来るが良い!!切り捨てよう!!」
「・・・。」
お互い間合い外から、隙をうかがうがやはりアイツに隙が見られない。
「・・・様子見か?」
相手の狙いが読めない、距離を取ったり、離れたりしている。
「!?」
と思ったら急に動いた。
「来いよ!」
だが奴は、私をあっさりすり抜け、走り去る・・・そうか奴の狙いは・・。
「未練!」
サーバーに叩き付けられて弱ってるはず、そんなところを狙われたら一巻の終わりだ。
「きゅあー・・・・・。」
「切らせてもらうぞ。」
「ふぇ?」
まだ意識がはっきりしてない!?あれじゃ敵が来ているのに気付かない!!
「させるかぁ!!」
全速力で未練を抱え走り去る。
「それでいいんだよ。」
「っく!!」
背中を切られた、くそう。
「君は私の狙いが、未練の思念だと考えたはずだ、でもそれは違う、本当の狙いは、戦闘能力の低い未練の思念を庇い、君を弱らせることだよ。」
「・・・チィ・・・。」
奴の狙い通りだったのか・・・。
「ほら庇わないと!」
避けるも未練を抱えながらだと避けきれない。
「終わりだな。」
何とか最後の一撃は足で防いだが、弾き飛ばされてしまった。
「ぐ・・・。」
立てない、畜生・・・。
「ホネ子!?」
「あ、未練。」
意識が安定したのか。
「え、そのきずへいきなの!?」
「・・・。」
正直に言えば、平気ではない視界も霞んできている。
「平気なはずがなかろう?常人なら悶えたっておかしくないはずなのにね。」
「・・・ほねにもどってよホネ子。」
「え?」
何を言ってるんだ。
「おねがいだから!!もどってよ!!」
「未練・・・?」
「これいじょう、ホネ子がぼろぼろになるところなんてみたくないよ!!」
普段の未練からは考えられない様な、迷いのない真っ直ぐな想いだった。
「私もそうしてくれるとありがたいんだがね、雑魚相手の方が楽ですから。」
「・・・。」
「もう・・・むりしないで。」
私だって泣いてる未練は見たくない。
骨に戻ったホネ子を背中にかけ直し、立つ。
「未練だって!」
「どうするんだい?」
「!?」
背後に回られていたのに気付かなかった。
「ぎゃん!」
また、蹴られて吹っ飛ばされた、痛い。
「さて、サーバーを乗っ取るのが最低条件だが、誤解蛇様の命は、邪魔する奴がいるなら消せ・・・だったな、さようなら未練の思念。」
「あぅう。」
上手く立てない・・・そんな・・・。
「安らかに。」



〜第八サーバー〜
「それで?てめぇ一人でオレを止める!?はぁ?ははは!可笑しいねェ。」
「何とでもいいな、アポは思念以外に容赦はしない!」
先手必勝!連発するものの鎖鎌に阻まれる。
「それで終わりかい?」
「まさか、お前の実力見てんのさ。」
「言うねェ、じゃあこっちの番かね?」
鎖鎌を真っ直ぐ飛ばしてきた、が単調すぎる。
「当たるとでも?」
避けつつ射撃、武器の相性はいいんじゃないか?
「ああ、確かにね、当たらないねェ。」
「でも」
鎖鎌を捨てたと思うと、手には新しい鎖鎌が。
「なるほど、無限に鎌は出せるということか。」
「そういうことだ!驚くが良い!!」
「確かに園芸とかに便利そうだね!」
攻撃の手をお互いに休めない、それにしてもアイツは着弾しているはずなのにのけ反る様子が全く無い。
「こっちは掠るだけで痛いってのにね。」
手を掠めた、所は切り傷になっている、切れ味が良すぎる。
「だったら!終ノ刻!」
いけ!シューティングスター。
「こんなのが効くとでも?」
全て砕かれる、破片も粉々だ、あれじゃ当たっても痛くない。
「隙ありだ!」
「あ?」
右手に鎖が絡まっているほどけない!
「うわぁ!」
持ち上げられそのまま地面に叩き付けられた、物凄く痛い。
「どうやら鎌部分を警戒するがあまり鎖だけのに気付けなかったようだな?」
「いんや?予想通りだが?」
「!」
そう、鎌は喰らえば一発退場、でも鎖なら痛いだけ。
「現代の想 艮の想い!」
この技はいわゆるがまん、受けたダメージを撃ちだす!
「なっ。」
「くらいな。」
命中、のけ反った。
「続けざまに、といきたいが連射は向かないんでね。」
落ちていた鎖鎌を思いっきり投げつける。
「刺さらない!?」
あんな切れ味良かったのに。
「自分の武器にやられる馬鹿がいるかよ。」
「しま・・・」
かなり近距離である、予想より鎌が相手に効かなかった。
「ぐ!」
体に鎖を巻き付けられた、動けないし両腕が下を向いているせいで銃口が相手に向かない。
「舐めやがって、オレにダメージを負わせるとわよぉ!!」
「が、ぐあ!」
振り回されて、色んな所にぶつけられる、くそう、きつく絡まりすぎだろこれ。
「終わらせようか!!」
「ガハッ!」
鎖の締め付けだけでキツくなってきた、それどころか超上空から落とされ・・・。
「ぐあああああ」。
叩き付けられた、痛いなんてもんじゃない。
「後はオレの手で切り下す。」
地面に倒れて、縛られているなんて反撃が出来ない、ギャクト眼を回していやがるし。
このままだと本当にヤバい。
「く、この、うぐぅ。」
暴れるも体にがっつり巻き付いた鎖がほどけない、それどころかだんだん締め付けが強くなっている。
「安心しな、楽になる時は一瞬だ。」
「イハンさん・・・。」




〜そのころのカゲム〜
「やれやれ・・・。」

〜数十分前の図書館〜
「あのカゲムさん。」
「なんだ?ヴィヤズ殿。」
「1つお願いが・・・。」
「お願い?」
「プロト=フィロソフィアさん知ってますよね?」
「あぁ、あの寝不足でクマだらけの思念だろう?」
「えぇ、そうです、クマは二つしかないと思いますが。」
「それで?俺に何をしろと?」
「これを。」
「設計図?」
「私が見てもよくわからないのですが、その機械は今回の戦いで必ず重要になってきます。」
「ほぉ・・・。」
俺もなに書いてあるのか分からんが。
「早急にできれば、30分以内位に作ってもらえないか頼んでもらえませんか?」
「なるほど、そういうことか、でもなんで俺なんだ?」
「えっと、その、何と言うか、カゲムさんの見た目ならプロトさんも無視はしないかなって。」
困り笑い感が凄いのだが。
「俺はなんだ、横断中っていう旗と同じ扱いなのか。」
「いえ!決してそんなわけでは!」
「まぁ・・・いいや、何処へ行けばいいんだ?」
「引き受けていただけるんですね!!」
「他に行くやつ見つけるのも大変そうだからな、行ってやろう。」
「ありがとうございます!!あと、これ、それで、私が取りに行くのでそのことも伝えておいてください。」
「わかった。」
地図を渡された、これなら迷うまい。



プロトの研究所が見えてきた。
「そろそろだな・・・ん?」
研究所に何か引っかかっているような。
「あー、たしけてー。」
「あれは・・・挑戦の思念だったか?」
ほっておいてもいいのだが、助けるか・・・。

「ありがとう!!カゲムさんだよね!!強風でプロトさんの研究所引っかかっちゃってどうしようかと悩んでたところだったの、本当にありがとう!!」
五月蠅い、助けなければ良かったか?
「どうもいたしまして、もう引っかかるなよ。」
早く研究所で用事を済ませてしまおう。
「待って!」
「何だ?」
「なにかプロトさんに用事なら私も一緒に行くよ!」
「え?いや、何で?」
「え?いや、プロトさんの研究所入ってみたいなー、って。」
「・・・。」
どうしようか。
「まぁ、いいか、邪魔はするなよ。」
「分かってるよ!」

とりあえずノックをしてみる。
「・・・。」
「あ、ちょっと待ってください。」
「あ、誰かいたね!」
扉が開いた。
「Dr.なら今ちょっと作業中なんですよ。」
「何のことだアル?あんな作業に時間をかける私だと思ったか?」
「流石Dr.その強気痺れます!」
ハンドレッド
「あぁ、丁度いい、1つ頼みごとがしたいんだが。」
「ほぅ?何だ?聞いてやろうではないか憎悪の思念、だが立ち話も何だ中へ来い。」
・・・足で立っている奴はこの場にいない気もするが。
「私も入る!」
「勝手に入るが良い、挑戦の思念。」
「じゃあ、お茶淹れてきますね!」

「それで?何だね?」
「この設計図なんだが・・・。」
挑戦の思念は話を聞いてるんだか何だか、部屋の機械を見て「凄い」とか言っているが、邪魔だけはしないでくれよ、本当に
「ふむ、まぁまぁだな、技術はあるが線の粗さが目立つ、50点と言ったところか・・・。」
「いや、採点してくれということじゃなくて。」
「添削しろと言うのではないか?」
「違う、それに書いてあるものを作ってほしいんだよ、できれば30分以内に。」
「何?これは・・・・。」
「どうした?」
「似たようなもの既に作ったな、もう興味が無い、作る気も無い。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
もう少し検討してくれても・・・。
「お茶持ってきましたよ。」
「あぁ、ありがとう。」
「ありがとう!!」
挑戦の思念に気付いた憧憬の思念。
「あ、見たりするのは良いですけど、壊さないでくださいね。」
「壊れるようなものは作っていないのだよ、アル。」
「その返答・・・・痺れます!」
何なんだ?これは?似たような流れをさっきみたぞ。
「でも?その設計図のは作らないの?」
「そそられんのだよ、一度作ったプラモデルと同じものを作りたいか?」
「でも一杯あると壮観なものもあるよな。」
「プラモデルならな、しかし、これは前作ったのと合わせて二つだ、まったく壮観ではないな。」
「あ!そっか、ゴメンねプロトさん!」
「?」
「?」
「?」
何を言い出すつもりだ。
「いくらプロトさんでも30分っていうのは無茶だよね、人手も足りないし。」
「ほぉ?」
「は・・・!!!??」
何を!!?
「だから、遠回しに無理だって言ってるんだよ!カゲムさん!」
「お・・・おま」
何てことを・・・か・・・カルシウムを。
「面白いことを言う・・・。」
「その無謀さ・・・・痺れます!!」
あ、プロトオンリーじゃないのか、その言葉。
「テクノさんとかに協力を募って、皆で作れば間に合うよ。」

「・・・その設計図を貸したまえ。」
「へ?」
「良いから早く渡したまえ!カゲム=シャドウエッジ!!」
「お、おう。」
「折節と言ったな、私に不可能が有るとでも?」
なにかスイッチが入ったのか。
「え?いや!手が足りないんじゃないかなって!!」
「手も足も猫の手もいらん!15分で作ってやる!」
「平気なのか?興味が無いんじゃ・・・。」
「興味は無い、だが!作ってやろうじゃないか!お望みの物を!この世紀の大天才プロト=フィロソフィアがな!!」
パンパカパーンって音がした気がする、あ、後ろでSE弄ってる憧憬の思念がいる。
「流石Dr.その自信・・・」

「「痺れます!!」」

「・・・なぁ、折節。」
「何?カゲムさん。」
「なんで被せた?」
「言ってみたかったの!!」
「そうか・・・。」


まぁ、結果的に作る流れになったな。
「お前はああなると思っていったのか?」
「なんのこと?」
「いや・・・なんでもない。」
自覚は無いようだ、憎悪な俺が言うのも何だがこういうのは怖い、しかしおれ達にも1つ依頼を頼まれてしまった、図書館には戻れ無さそうだ。




〜城 廊下〜
「あの部屋だ!」
「よし降ろしてくれ!」
「いや!このまま突っ込む!」
「な!?」

「破壊弾!!」

扉を消し飛ばし、そのまま部屋に突入、眼前には・・・。
「おや、侵入者とは君たちだったのか、イハン=メモラー、バンレンジャン。」
「!?」
「本当に蛇なのか・・・。」
蛇というには大きすぎる蛇がいる。
「まさか、私を倒しに来たわけではあるまい?」
「まさか、違うとでも思ったか!!」
「スターガン!!」
不意打ちじゃないよ、こっち見てたもん。
「なにかしたか?」
「効いてないか・・・。」
「こちらも行くぞ!」
「イハン!」
バンに蹴り飛ばされた!テメェ!!
「っ!?」
物凄い勢いで隣を蛇が通った。
「間に合ったか。」
「あぶねぇ・・・・。」
あんなのに轢かれたら一巻どころか三巻ぐらいまで終わりそうだ。
「勘が良いねぇ、バンレンジャンよ!」
「イハン!距離を取ってくれ!」
「言われなくとも!」
バンを抱え高速で距離を取る、何でこの部屋こんな広いんだよ。
「距離をとって逃げたつもりか?速度で上回っていてもこの部屋の中では逃げ切れんぞ?」
「だったら正面から受けな!破壊弾!」
「良い技だ!」
破壊弾をかみ砕いたのか!?
「やべ・・・・!」
突進してき・・・
「お前こそ、逃げれな・・い様だ・・な。」
「!?」
「なに!」
バンが蛇を抑えているだと!?体格差がずいぶんあるのに。
「はぁあぁぁ!!」
「がはっ!」
投げ飛ばした、何だこの絵ヅラは縮尺おかしいだろ。
「どうだ!」
「いいねぇ、面白いねぇ!」
「・・・大して効いてないか・・。」
「また、来るか!ネガティブウォール!!」
激しい衝突音、と共に破砕音、ネガティブウォールが砕けたのだ。
「今のは少し頭に響いたよ!」
目の前まで迫っていた!ベクトルアウトで防ぎきれるか!?
「はぁっ!!!」
バンの蹴りで方向が逸れ、何とか回避。
「平気か?」
「なんだ、アイツは・・・なんであんなに強いんだ。」
「さぁな、なにかカラクリでもあるのか?」
「だが、バン、1つ通じるかもしれない技があるぜ?」
「分かっている、おそらくはお前の最強威力の技、破砕光線だな。」
「・・・いや破壊なんだが。」
「そうだったか?まぁいいか。」

「だが正面から撃てば打ち消される可能性が高い、さっきの破壊弾のようにな。」
あれはちょっとショック。
「なら、オレがアイツを止める、だから、その間にブチかませ。」
「面白い、やってやろう!」
「なにをゴチャゴチャ言っている!」
口を開けたと思うと光が、え?まさか?違うよね!?
「破砕光線!」
「んな!?」
「アイツの技か!」
「伏せろ!!」
「イデェ!」
叩き落された、これワザとだよね。
閃光が背後で爆発、やべぇ、連発できないよな、コレ。
「避けたか、ならもう一発!!」
「・・・今だ!!」
「!」
バンが機敏な動きで蛇の背後から蹴りを入れると、破砕光線を出しながらバランスを崩し隙だらけだ、なるほど、ここでやれということか。
「行くぞ・・・・。」
周囲に点在する暴言、誹謗中傷を集め赤黒い塊を生み出す。
「消え去れ!!破壊光線!!」
「しまっ・・・!?」
破壊光線に飲み込まれる蛇、流石に効いている様だ。
「やったか!?」
バン!その台詞は駄目だ!言っちゃいけない!!
沈黙の黒焦げの蛇、でも倒せたか?
「やってくれるな。」
やっぱり・・・バンが言ったせいーだーあーあ。
蛇が口を開ける、また、破砕光線か!?
「やっぱりこっちじゃ無理か。」
「な!?」
蛇の中から人間が出てきた。
「よう!そんな姿していたのか、違反の思念体よ。」
「・・・!」
普通に話しかけられているはずなのに、ブレッシャーが凄い、PPが二倍以上持って行かれる、PPってなんだ。
「「来るぞ!!」」
お互いに思っていることは同じらしい、畜生。
「先に弱い方から狙うよ!分かるね?イハン?」
「っく!?」
こっちに来た、オレが弱いですかそうですか・・・・・ふざけんな!!
「破砕光線。」
「な!」
ノーモーションで右手からさっきの閃光を放つ。
「勝てるわけないじゃん、今の私にさ・・・・。」
「イハン!!」
「避けきれな・・・。」
「じゃあね〜。」
オレの視界は光に塗り潰された。












                              続く!えぇ!続くよ!